イタリアと言えば、歴史の街「ローマ」、水の都「ベネツィア」など、都市巡りが魅力的で楽しい国。
しかし、それだけではありません!イタリアの北部はアルプス山脈が横断しており、ハイキング好きにはたまらない絶景があります!その名はドロミテ。ヴェネツィアから3時間以内でバス1本で行けます。
ここでは、イタリア北部の街、コルティナ・ダンペッツォを拠点とし、移動手段はバスのみで、私「モト」が実際に歩いた、世界自然遺産「ドロミテ」のハイキングルートを2つご紹介します!※ここでは春~秋シーズンを想定しています。ハイキングに関しては2023年9月の情報です
◆この記事はこんな方におすすめ。
・ドロミテをツアーを利用せず、個人でハイキングしたい方
・イタリアの街だけでなく、自然も楽しみたい方
・手っ取り早くルートを決めたい方
ここで少し、ドロミテについてご紹介します。
ドロミテとは
蒼穹を突く切り立つ尖峰や岩塔、そして灰白色に輝く岩肌。2009年に世界自然遺産に登録されたドロミテ(イタリア語でドロミーティ)は、オーストリアとの国境近くに広がる北イタリアの山塊。その地質学的にも特異な山容の連なりは、太古の地殻変動によって隆起した珊瑚礁が氷河に削られ、さらなる浸食作用で形成されました。
阪急交通社HP https://www.hankyu-travel.com/heritage/italy/dolomites.php
なお、ドロミテは英語で「Dolomites(ドロマイツ)」、イタリア語で「Dolimiti(ドロミーティ)」などの標記で、いろいろな呼び方がありますが、ここでは以降、「ドロミテ」と表現します。
それでは早速、ハイキングルートについて紹介していきます!!
ドロミテのハイキングルート2選
まずは概要をご覧ください!
では、各ルートについて順にご紹介します。
【ルート①※超オススメ】ドロミティ トレチーメ1周トレイル
【オススメの理由】
・登山口までバスでアクセス可能。
・道は明瞭で安全。
・ドロミテの看板である「トレ・チーメ」だけでなく、湖、一面の白い山群が美しい。
【ハイキングルート】:オレンジ色
ハイキングルートの中間地点にある山小屋(Dreizinnenhütte)からの眺めです。
上の場所から90度左を見た先に山小屋。
小屋から少し歩いて、トレチーメを北側から見た様子。日陰の大きさが印象的でした。
このコースではトレチーメを囲むように一周します。全方向からのこの岩山を眺められ、それだけで飽きることなく楽しめます。
しかし、それだけでなく、周囲に目を向けると美しい景色が彼方まで広がっており、ドロミテの広大さに圧倒されました。
アクセスが少々面倒なのですが、終始、非常に感動的な景色でした。
ハイキング出発地点へのアクセス
ハイキングの出発地点である、Rifgio Auronzo へのアクセス方法は以下です。※シーズンや年により異なる場合がございます。
●ハイキング出発地点へのアクセス方法
【行き】乗り換え:1回
【バス停】Cortina d’Ampezzo →Misurina
料金:4.2ユーロ(現金)
路線:LINEA 30/31※SEASONAL LINES
乗車:Misurina →降車:Rifugio Auronzo
料金:10ユーロ(クレジット可)
路線:LINEA 31 – THREE PEAKS※SEASONAL LINES
運航バス:DOROMITI BUS(公式サイトはコチラ)
私はCortina d’Ampezzo 10:00発、Rifugio Auronzo 11:25着のバスに乗りました。
※おそらくベネツィアから来たその日にこのバスに乗るのは難しいです。
出発するバス停(Cortina d’Ampezzo)に乗車チケットを事前購入できる窓口があります。
事前にチケットを購入している人は、1枚のチケットで目的地(Rifugio Auronzo)まで行っていました。
バス車内でも購入可能です。しかし少し価格が高いようです(私は車内で購入)。
※1本目乗車時にすべて支払いました。1本目は現金のみ、乗り換え後の分はクレジット支払い可でした。
チケットの窓口は混雑することがあるので、事前購入される場合は時間の余裕をもつことををおすすめします。
運航時刻等については公式サイトをご確認ください。
【注意事項】
・上記のバスは季節限定の路線です。※2024年は6/10から運航開始
・「LINEA 30/31」、「LINEA 30」、「LINEA 31」はすべて異なる路線です。
紛らわしいですよね💦
帰りのアクセス
●帰りのアクセス方法
乗り換え:1回
【バス停】Rifugio Auronzo → Drei Zinnenblick
【料金】 12ユーロ(ネットで事前にチケット購入)
【路線】 Line444(公式サイトはコチラ)
【バス停】Drei Zinnenblick → Cortina d’Ampezzo
【料金】 3ユーロ(現金)
【路線】 Line445
Line444の終点「Toblach Busbahnhof」での乗り換えも可能です(終点まで12ユーロ定額)。
しかしLine445の乗車分はおそらく区間制のため、料金が少し高くなります。
帰りもDolomiti Busの路線もありますが、当時ヴェネツィア行き18:00のバスに乗る必要がありました。
「ハイキングの時間をできる限り長く」かつ、「余裕をもってコルティナ・ダンペッツォへ到着」するため、上記の路線を利用しました。
Line444の事前チケット購入に関し、公式HPは下記です。
失敗談
帰りのバスでe-SIMの有効期限が切れました(笑)。単純なミスですが、帰りのバスの時間に対してギリギリの勝負をしていたので、非常に不安になりましたし気づくのに2日かかりました(笑)。
ご参考までですが、私がヨーロッパを周遊していた時に使用していたのは下記e-SIMです。
【早割15%割引】ヨーロッパ42ヶ国 eSIM 早期購入でツアー商品10%割引クーポン贈呈
選んだ理由は、当時安かったのはコチラの会社KKdayのe-SIMだった、
かつ、
現地でのオンライン購入がスムーズに行えたため。
様々な周遊タイプのSIMカードがありますが、国を移動してもそのまま使えるので、とても便利でした。
自分のスマホ画面に表示しているe-SIMのQRコードをそのスマホで読み取るという方法が分からず、毎回コード入力で対応していました💦)速度も問題なく、快適に使えたので、その後訪れたトルコや韓国でも、KKdayのe-SIMを購入し使用していました。※さまざまな会社が販売されていますので、ご自身の旅行に合ったものをお選びください。
【ルート②※日帰り可能】街を見下ろすラ・バレス トレイル
【ハイキングルート】青色
ロープウェイ乗り場。ガラス張りの部屋でチケットが購入できます。購入後、右側の階段からロープウェイ乗り場へ。
このチケット売り場か、コルティナ・ダンペッツォ(麓)の観光案内所でRa Valles周辺のハイキングルートルートマップが手に入れられます。(写真撮ってませんでした。すみません。。)
【Google Map】観光案内所
ハイキングルート出発地点のRa Vallesまで片道18ユーロ。ゴンドラが随時運航してます。
途中駅で1回乗り換え。
途中駅。ここからRa Vallesへのゴンドラは木曽駒ロープウェイの様な大きさで、15分毎の運航でした。
Ra Valles到着。すぐ横のレストランにトイレがあります。
ちょっと歩くと、ルート看板がありました。407のルートで歩きます。
この看板の先はこんな感じで、ルートが全然わかりません。💦
矢印のように進みました。
慣れてくると、ギリギリ道らしきものが見えてきます。
少し進むとコルティナ・ダンペッツォの街側(東)が見えてきます。
スケール感はこんな感じです。
十分きれいな景色ですが、午前中だと光の加減でもっときれいなのでは?と思います!!
この先もこんな感じで、道がうすい。ここからだと、遠くの道は見えるのですが、近づいていくと見づらくなっていきます。
このようにたまに、407標記があるのですが、
トレイルの最後で若干ルートを外れてしまったようでした。(自分では正しいと思っていました。)
写真撮ることができないほど、斜面が急でかつ、ザレていて、かなりしんどかったです。
トレイルは3㎞ほどで、残り5㎞は舗装道路をひたすら下ります。しんどいですが、景色は最高です。
ふもとまで下りてくると、梓川のように透き通った水色の川が流れていました。
このコースであれば、ベネツィアから日帰りも可能です。
ルート② 日帰りモデルコース例
ルート②はヴェネツィアから日帰りでハイキングすることが可能です。
モデルコース例)
7 :50 ヴェネツィア発
10:30 コルティナ・ダンペッツォ着
11:30 ロープウェイ下車 登山開始
~~3.5hのハイキング
15:00 コルティナ・ダンペッツォで散策など
17:00 コルティナ・ダンペッツォ発
20:40 ヴェネツィア着
※バスはATVO
※2024/6/17時点の情報をもとに示す。
当時、私は18:00のコルティナ・ダンペッツォ発のバスを利用しましたが、2024年は17:00発のバスがありました。
ヴェネツィアからドロミテ(拠点の街)へのアクセス
ドロミテのハイキングの拠点となる街「コルティナ・ダンペッツォ」へは、ベネツィアからバス1本で行くことができます!
いくつか利用できるバス会社がありますが、私が利用したのは「ATVO」でした。
【理由】
コルティナ・ダンペッツォでの滞在時間を最も長くとることができたから。
利用した当時の情報は以下です。
【行き】
出発時刻:7:50
乗車場所:VENEZIA – PIAZZALE ROMA(Google Map)
乗車時間:約2.5時間
金額 :14.4ユーロ
【帰り】
出発時刻:18:00※
乗車場所:CORTINA D’AMPEZZO(※終発は17:00です。(2024/6/17現在)
日帰りでもドロミテでの滞在時間を約6時間取ることができます!
バス会社「ATVO」のHPは以下です。
その他のバス会社をご検討の方は以下です。
バス乗り場
【行き】ベネツィア→コルティナ・ダンペッツォ
乗車場所:VENEZIA – PIAZZALE ROMA
【GoogleMap】
【帰り】コルティナ・ダンペッツォ→ベネツィア
乗車場所
【Google Map】
私が予約した時は行き帰りともに、乗り場をベネツィアの島側しか選べませんでした。
結局、行き帰りともに、大陸側のMestre駅(下のマップ)のバス停にも停まりました(宿泊がMestre側だったので、行きもそっちで乗りたかった💦
【Google Map】Mestre駅側のATVOバス停
まとめ
いかがでしたでしょうか?ヴェネツィアの観光ついで、あるいはハイキングを目的としても行くことのできるドロミテ。
以上、最後までご覧くださりありがとうございました!!