海外旅行中、どうしても「現金」が必要になる場面は意外と多いものです。しかし、どこでどうやって現金を調達するのが最もお得なのでしょうか?結論から言うと、「調達する金額」や「行く国」によって、最もお得な方法は異なります!この記事では、クレジットカードの海外キャッシング、Wiseカード、現地の両替所の3つを徹底比較し、あなたが最も損をしない「現金調達の最適解」を分かりやすく解説します。
1. 結論:金額と状況で選ぶ「現金調達」の最適解
まずは一目でわかる比較表をご用意しました。それぞれの特徴にあわせて賢く使い分けるのが鉄則です。なお、公式の為替レートがリアルタイムで有効である国の通貨同士であることが前提です。
| 調達方法 | 最もおトクになるケース | メリット | デメリット・注意点 |
| Wiseカード | 月25,000円以内の少額の現金調達 | ・為替手数料が最安(約0.7%〜) ・利息はない | 【無料枠を超えたとき】 ・引き出す金額が高いほど手数料が高くなる(金額×1.75%+100円) |
| クレカキャッシング | 月25,000円を超える高額の現金調達 | ・即日で繰り上げ返済すれば、手数料を低く済ませられる。 | ・「繰上返済」を忘れて放置すると、引き落とし日まで毎日金利(利息)が増え続ける ・繰り上げ返済の作業が手間。 |
| 現地の両替所 | ・クレカやATMが使えない緊急時 | ・目の前で現金が手に入る | ・交渉が手間 ・基本的に手数料が高い |
まずこれらの解説の前に、前提として大損しないために非常に重要な注意事項を確認しましょう!
【前提】海外でのATM利用およびお店でクレカ決済することによる手数料の罠
Wiseカードやエポスカードといったクレジットカードでの現金引き出しの手数料をどれだけ安く抑えても、海外のATMそのものの仕組みで大損してしまうケースが多発しています。現金を引き出す前に、まずはこの2つの罠と対策を必ず頭に入れておきましょう!
1. 現地銀行(ATMオーナー)の独自手数料
カード会社の利用手数料とは別に、ATMを設置している現地の銀行が独自に徴収する手数料です。 一回あたり数百円程度(国や銀行によっては500円以上)かかる場合があります。(日本でも時間帯や利用するATMとキャッシュカードの組み合わせによって手数料が発生するのと同様です。)
💡 対策:AIやGoogle検索する
100%を保証するものではありませんが、旅行先の滞在地域で利用手数料の安いATMを扱う銀行をGoogle検索やAIに聞く調べるのが手です。
なお、その手数料に関しては、必ず「○○US$の手数料がかかりますが問題ないですか?」といった同意を求める画面が取引を確定する前に現れます。例文は以下です。
“A terminal fee of [金額] applies to this transaction. Do you wish to continue?” (この取引には[金額]の端末手数料が適用されます。続行しますか?)
または
“An additional fee of [金額] will be added. Accept or Cancel?” (追加の手数料[金額]が加算されます。同意しますか、それともキャンセルしますか?)
以下が同意可否の選択肢の例です。
同意して進む場合(取引を続行する):
Accept / Yes / Continue / Proceed
同意しない場合(手数料が高すぎてやめる):
Decline / No / Cancel
2. 「DCC(外貨建て決済)」のぼったくり(ATMおよび買い物のクレカ決済)
ATMを操作していると、最後に「日本円で決済しますか?(With Conversion / JPY)」か「現地通貨で決済しますか?(Without Conversion / 現地通貨)」を選択させる画面が出ることがあります。
ここで絶対に「日本円(JPY)」を選んではいけません!
💡 対策:画面では必ず「現地通貨(Without Conversion)」を選ぶ!
一見、親切に「使い慣れた日本円で決済しますか?」と聞いているように見えますが、これは旅行者から高額な手数料をむしり取るためのトラップです。画面に何と書かれていても、必ず「現地通貨(USドル、ユーロ、ペソなど)」での決済を選択してください。
日本円(JPY)を選んだ場合(DCC適用): そのATMを管理する銀行が勝手に決めた「超絶に悪い為替レート(実質5%〜10%の上乗せ手数料)」で日本円に換算されてしまいます。
現地通貨を選んだ場合: 本来の最安レートがそのまま適用されます。
なおこのDCC(外貨建て決済)については、レストランや宿泊するホテルなど、ATMではなく、通常のクレジットカードの支払いにおいても求められる場合があります。上記と同様に、必ず、現地通貨を選択してください!!!

(なんと世知辛い世の中であることか。知らない人にやさしくない世界。。。)
さて、上記を前提として、3つの手段を徹底比較します!
Wise(ワイズ)カードがお得になる場合:月25,000円以下の少額
外貨決済で圧倒的な強みを誇るWise(ワイズ)カードですが、現金の引き出しにおいては「無料枠」を絶対に意識する必要があります。
メリット:月25,000円までは手数料が「ほぼ最安」
Wiseカードは、大前提として為替レートが「ミッドマーケットレート(市場の実質レート)」であるため、無駄な上乗せ手数料がありません。
さらに、日本の口座で発行したWiseカードの場合、毎月25,000円相当まではWiseに対し、ATM手数料完全無料で現金を外貨で引き出すことができます。
この範囲内であれば、現地通貨へ両替する際に発生する為替手数料のみ(0.7%前後)で現金を引き出すことが可能です。(つまり、1万円分であれば70円、2.5万円の場合は175円です。)
デメリット:25,000円を超えた瞬間に「手数料」が発生
非常に優秀なWiseカードですが、以下の制限を超えると追加コストが発生します。
- 月25,000円を超える引き出し:超えた金額に対して1.75%の手数料が加算
- Wise側へのATM手数料として、1回ごとに100円が加算
25,001円以上の両替が必要な際は、クレジットカードでのキャッシングがお得になる場合があります!比較結果はこの先でご紹介します!
3. クレジットカードの海外キャッシングがお得になる場合:25,000円を超える高額
「借金をする」というイメージから敬遠されがちなクレジットカードの海外キャッシングですが、実は25,001円を超えて引き出す場合は、Wiseよりお得にすることが可能になります。
メリット:金額が大きくても手数料(金利)が膨らまない
クレジットカードの海外キャッシングは、基本的に利息(年利約18%)が発生します。つまり、1年後に支払った場合に引き出した金額の18%分の利息が必要ということです。しかし、すぐに繰り上げて返済すれば、その利息を最小限に押させることができます!
繰り上げ返済に関して知りたい方はコチラの記事をどうぞ!
【ネパールで両替はキャッシング1択】キャッシングと現金両替の比較!
つまり日割り計算が可能ということになります。ここで25,000円引き出した場合、繰り上げ返済を対応した日による利息の違いについて例を見てみましょう。
◆パターン①:即日(当日中)に繰上返済をした場合(利用日数:1日)
引き出したその日のうちにスマホから返済を完了させた場合です。
- 計算: 25,000円 × 0.18 ×(1日 ÷ 365日) = 12.32…円
- 利息:約12円
即日返済をしても0円にはなりませんが、かかる利息はわずか12円です!(※別途、エポスカードなどの場合は国内一律のATM利用手数料220円がかかります)※つまり232円
◆パターン②:10日後に繰上返済をした場合(利用日数:10日)
旅行から帰国した後など、引き出してから10日後に返済をした場合です。
- 計算: 25,000円 × 0.18 ×(10日 ÷ 365日) = 123.28…円
- 利息:約123円
10日間放置したとしても、25,000円に対する利息はわずか123円しかかかりません。(※別途、エポスカードなどの場合は国内一律のATM利用手数料220円がかかります)※つまり343円
ちなみにWiseカードで25,001円引き出した場合、無料枠をわずか1円でもオーバーすると、超えた分への1.75%の手数料だけでなく、Wise側へのATM手数料として1回ごとに100円が丸々加算されてしまいます(合計コスト約276円)。
◆内訳
25,000円までの為替手数料:約175円(約0.7%※通貨による)
Wise側へのATM手数料:100円(無料枠を超えたため、1回あたり100円が加算)
無料枠を超えた1円への手数料:0.0175円(1円の1.75%)
Wiseのように「25,000円を超えたら1.75%+100円」といった引き出した金額に応じて固定の比率での増額ではないため、5万円、10万円といったまとまった現金を調達する場合は、クレカキャッシング+早期返済の組み合わせが最強の選択肢になります。
デメリット:帰国後の「面倒な後処理(工数)」が必要
お得なクレカキャッシングですが、最大のネックは「繰上返済の手間」です。カード会社によっては、海外からネットバンキング(Pay-easyなど)で返済できる便利なところもあれば、帰国後にわざわざカスタマーセンターに電話をして振込先を聞かなければならないところもあります。この後処理を忘れて翌月の引き落とし日まで放置してしまうと、利息が膨んでしまうので注意が必要です。
4. 現地の両替所:原則は「最終手段」だが、特定の国では“大本命”になる!
街中や空港にある現地の両替所は、基本的には店舗の運営コストや人件費がレートに乗せられているため、手数料として5%〜10%以上も差し引かれるケースが一般的です。ATMのカード吸い込みや通信エラー時の命綱になりますので、日本円の現金はある程度持って行くだべきと考えます。
欧米やアジアなどの一般的な観光国(公式レートしか存在しない国)では、原則としてWiseやクレカキャッシングの方が圧倒的に安いため、両替所は「カードやATMが使えなかった時の最終手段」と考えましょう。
実際に私が受けた吸い込みトラブル
私は実際にキャッシュカードが吸い込まれたことがあります💦。理由は、お金をおろした後、カードが排出され、手で引き抜ける状態になったにもかかわらず、「一定の時間」カードを抜かなかったことによる防犯上の対策ということでした。つまり、次ATMを使用する人に盗まれないようにするためです。
このように、一定時間挿入口から半分程度排出された状態で、スマホを見たり、ほか事をしていると、吸い込まれてしまう可能性がありますのでご注意ください!!(カードの排出がすべての作業の最後の場合が多いですので忘れるのにも注意です!

絶望的な気持ちになりました。。旅行中にこういうハプニングが起きると、気分の切り替えに時間を要します。是非皆さまはこのようなことがないように!!
⚠️ 【例外】アルゼンチンやボリビアなどに行く方は要注意!
ただし、世界には現金両替が「大本命(最強)」になる特殊な国が存在します。経済や通貨が非常に不安定な一部の国(アルゼンチンやボリビアなど)では、政府が定めた不当に損な公式レートとは別に、街中で「実効レート(非公式の闇レート / ブルーレート)」が流通しています。
こうした国では、「日本で事前に米ドルの現金(新券)を用意して持参し、現地の両替所で実効レートで両替する」のが群を抜いておトクになることがあります!!
一見、日本円➔米ドル➔現地通貨と2回両替して損に見えますが、ブルーレートの恩恵が手数料のロスを遥かに上回ります。
💡 以下の特化記事でかりやすく解説しています!
👉 【関連記事】アルゼンチン・ボリビア旅行で大損しない外貨両替の鉄則(リンク)
まとめ:かしこい旅人の「現金調達」最適シミュレーション
海外での現金をお得に手に入れるための賢い使い分けの黄金ルールは以下の通りです。
- 現地での現金利用が「25,000円以内」で収まる場合👉 手数料が最も安い Wiseカード で無料枠の範囲内で引き出す。
- 現地で「25,000円以上」のまとまった現金が必要な場合👉 クレジットカードで海外キャッシングし、可能な限り早く、ネットから繰上返済を行う。
旅行の予算や「目的地」に合わせて、Wise、クレカの海外キャッシング、そして現金両替を賢く使い分け、無駄な手数料を徹底的にカットしましょう!
⚠️ ご利用の際のご注意(最新情報について) 本記事に記載している手数料、金利、および各サービスの仕様は執筆時点(2026年7月)のものです。海外のATM手数料やカード会社の規約、為替ルールは変更されることがあります。
実際に渡航・利用される際は、事前に各カード会社の公式サイトや、Wiseの料金ページなどで最新の情報を必ずご自身でご確認いただくようお願いいたします。
