【実例】海外旅行で実際にあった、ぼったくりの3つの事例と対策

海外旅行

海外旅行はお好きですか?せっかくなら、楽しい思い出だけで充実させたいですよね。
な思い出や危険を避けるために必要なのは、事前の準備。
ここでは私「モト」が経験した、海外旅行でのぼったくりの事例と対策について紹介します!


この記事はこんな方におすすめ
・海外旅行でぼったくりに合いたくない
・ぼったくりにどんな手口があるか興味がある人
反面教師にしたい人




ちなみにぼったくりとは、

ぼっ‐たくり
《「ぼっ」は「ぼる」(暴利)から》法外な料金を取ること。力ずくで奪い取ること。ぶったくり。

weblio辞書
https://www.weblio.jp/content/%E3%81%BC%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%82%8A

この記事では、こちらをぼったくりの定義とします。


ぼったくりの始まりは、「すみません」から

まずは、ぼったくりの始まりはどこからか、です。ずばり、

・話し掛けてくる


当たり前ですよね。相手は儲けたいのですから、きっかけは基本的に相手からです。



つまり、対策は「話しかけてくる人は無視するです。




簡単ですよね(笑)。なのに私は3か月間の海外旅行で4回引っかかりました(笑)

モト
モト

うち1回は、ギリシャのアテネで自ら乗ったタクシーでした。情けない(笑)。
メーターを動かさないなら乗らないと、乗る前に言わなきゃいけなかった。。💦




ここからは、実際に私「モト」が引っかかった事例3つと、どんな状況で、どんな手口で引っかかったかについて紹介します!



モト
モト

人こそ人の鏡。



ぼったくりの事例

【引っかかった事例】
【その1】麻薬中毒克服の支援のための署名活動を装い、募金をせがむ。:イタリア ローマ

【その2】値段の書いていない、高額のメニューを提案してくる。:トルコ イスタンブール

【その3】観光名所を無料で案内した後、コメを買ってくれと連れていかれる。:ネパール カトマンズ



どんな状況だったかを1つずつご紹介します。



麻薬撲滅運動の署名活動を装い、募金をせがむ

もやもやしながらチケットの行列に並ぶ。

【場所】
 ・ローマ フォロ・ロマーノ(コロッセオの近く)の前の大通り

【状況】
 コロッセオに徒歩で向かっている途中、白色に緑色のラインが入った清潔感のあるポロシャツを着た、首から名札の様なものをぶら下げた若い男性に、声をかけられる。


どこから来たのかを聞かれ、日本と答えると知っている日本語を話し、日本が好きで知っているアニメのことを話し、打ち解ける。(以降は英語)



麻薬中毒者を支援するための署名活動をしていると、説明される。

募金活動で話し掛けられた場所付近

【続き】
自身も麻薬を使用して捕まったことがあり、依存を克服したが苦労した。薬物中毒者の克服を支援するために署名してほしいといわれ、署名するためのバインダーを渡される。(ここまででお金の話はない)


バインダーには過去に署名した人の名前が書いてあり、名前の欄の右には20€や40€と、金額が書いてある。


尋ねると、この活動を支援するために払える募金額を書いてほしいと言われる。


もともと募金をするつもりはなかったが、10€と書いてバインダーを渡した。


すると、40€単位でお願いしたいが、前の人が20€だから最低でも20€払えないかといわれる。


クレジットカードか現金かを聞かれる。

意図しない20€は大きい。

Lautari Cooperativa di Solidarietà Onlus
で検索すればGoogle Mapでヒットします。


もしかしたら、本当に正しい活動をしていたのでは?と感じられる方もいるのではないでしょうか?
一度ググってみてください。日本語、英語問わず、同じようなことに引っかかっている人がたくさんいます。



振り返ると、払わずに去るタイミングはいくらでもあったと思います(笑)。



しかし、話を聞いた時点で負けだったと、今では思います。それは、2つの理由で心情的に断りづらくなったと感じたからです。

 1つ目の理由は、麻薬中毒の克服の支援という内容が「善行」であると感じられ、「怪しくないか?」という疑う気持ちに目を伏せたいと思ったから。

 もう1つの理由は、「署名する」ことにだけ同意したが、その同意したという事実が、「断る」という行為自体に後ろめたい気持ちが芽生えさせたから。

認知バイアスを用いた、考えられた手口だなと今では思います。



募金した後に、この一連の流れを吟味してみると、いろいろとおかしいと感じ始めました。

・そもそも、募金とは自由意思に基づいて、自発的にするものではないか。
金額を指定されることなどあるのか。
・仮に誠意を持った活動であったならば、初めから募金の話をする、募金するか否かや、金額に選択の余地を設けるのではないか。


1度でも疑いを持つと、いくらでもおかしい点は出てきます。これも一種の確証バイアスかもしれません。(笑)



しかし、合理的に考えて、ふいに話しかけ署名活動だと言ったにもかかわらず、20€や40€の募金をさせるという行為は誠意のあるやり方ではないと考えられます。


ちなみにですが、引っかかった背景も影響していると感じるのでそれも書いておきます。

【背景】
・ローマでは特にスリについて敏感に警戒していて、ぼったくりに対する意識が薄れていた(海外旅行が2か月経過していた)。
・前日に、新しい出会いを好意的に受け入れることは悪いことではないと、ドミトリーでほかの旅行者と会話していた。(油断が生じた。)



普段なら引っかからないことも、浸かれていたり、違うことに関心がいっているときに出会うと、話を聞いてしまうこともあるかもしれません。

値段の書いていない、高額のメニューを提案してくる

Dingonun Ahiri サバサンドはおいしいです。

【場所】
 ・トルコ イスタンブール(Karaköy付近)のレストラン

【状況】
 サバサンドのおいしいというお店をブログで見つけ、GoogleMapの評価も「4」程度と高評価のため、行ってみた。


 店主は気さくで、日本が好きだと言い、「こんにちは」などと知っている日本語を言いながら、笑顔で席へ案内してくれた。
サバサンドが目的で来ていたものの、メニューを見ていると、一部値段が書いていないものもあった。

サバサンド。これはおいしかった。

 店員が頃合いにオーダーを取りに来てくれた。サバサンドを伝えると、ボスポラスでとれた、地魚の焼き物がおすすめだというのでそれも一緒に食べてみないかという。


 値段はメニュー表にのっていなかったが、サバサンドが120TL(約600円)だったので、それほど大きな差はないだろうと思い、それとビールを併せて注文した。
無料でサラダをつけてくれた。

無料のサラダとパン、そして注文したビール

焼き魚が来た。サイズは小さめのホッケくらい。


いざ食べきって、会計をお願いすると、合計1,120TL(約6100円)だった。
焼き魚が800TLはさすがに高すぎると感じたため、理由を聞くと、600gだからこの値段で間違いはないといった。

その後、アップルティーを無料でくれた。

無料のアップルティー


値段を確認しなかったことも悪いとは思ったため、支払って店を後にしました。
後でGoogle Mapのレビューをいくつか見てみると、この店は評価が高いものと、低いものが混在していました。



同様の高額の会計になっている人は評価が低く、複数確認することができました。
一方で、高評価のレビューはサバサンドだけを頼んでいたり、私が注文したようなメニューは食べていないようでした。


おそらく、サバサンドだけを注文していれば、このようなことは発生しなかったのだと思います。


観光名所を無料で案内した後、コメを買ってくれと連れていかれる。

【場所】
 ・カトマンズ タメル中心部(Dharma Dhaatu Stupa)付近

【状況】
 タメル中心部を歩いているとふいに声をかけられた。年齢は30歳前後の男性で、第一声は「こんにちは」だった。

 日本人かと聞かれ、そうだと答えると、昔日本に行ったことがあり、日本が好きだという。名前は「コト」と言い、日本人の友達もたくさんおり、スマホで写真を見せてきた。


 コトは学生で、その日はタメルにある、アンナプルナ寺(Annapurna Temple)の祭りの日で、学校のイベントをやっているという。そのイベントとは、観光客に周辺の観光名所を無料で案内することだった。


 私は怪しいと思ったが、時間が有ったので付き合うことにした。アンナプルナ寺でマリーゴールドの首飾りをプレゼントして頂き、おでこにティカという赤い点をつけてもらった。

コトに撮ってもらった写真

【続き】
 その後、スカーフもプレゼントしてもらい、2か所ほどお寺を回った。その後、よかったら学校に来てくれないかという。どうやら絵を習っているということで、学生だと言っていることが分かった。その絵画教室の個展の最終日ということで自分の絵を見てほしいという。

怪しいと思ったが、建物に入ると、曼荼羅やマントラといった絵が飾ってあり、そこを通り過ぎて、その人の師匠のところへ案内された。


そこで、買いたい絵がないかを聞かれた。実は、2015年に起きた大地震で、もともとあった絵画教室が壊れてしまい、今使っているその建物は、一時的に借りているものだという。


被災によって資金が少ないが、絵を買ってくれれば絵具を買うことができて、この絵画教室を続けることができると。

絵は先生のもので2万円、案内してくれた人のもので5千円。相場もわからないが、気に入った絵もなく、拒み続けているとあきらめて建物の外に出た。


すると、さっきあげた花の首飾りとスカーフの代金分をモノで返してほしいという。とりあえずついてきてと言われ、ついていくと、商店に入っていった。そこでコメを買ってくれという。2,500ルピーで20㎏くらいのコメを要求された。そんなに高いはずはなく500ルピー程度のものならと打診すると、1,000ルピーはしたという。

ごねていたら、まったく通りすがりのバイクに乗った人が突然、コトを殴って、言い合いを始めたので、逃げた。



これは旅行95日目くらいの出来事で、ぼったくりを2回受けた後でした。


そのため、話しかけられた時点で何かあると覚悟していたので、ネタになるかと思ってついていきました。

予想外の展開でとても印象的な体験となりました。

ぼったくりに共通していたこと

以上の事例から、「ぼったくりに共通していたこと」をメタ視点でとらえなおしてみました。

「ぼったくりに共通していたこと」
メタ視点:話し掛けてくる。人当たりが良く、短時間で打ち解けることに全力であり、肝心なことは最後まで隠している。


いかがでしたでしょうか?時間がたてば、面白かったと言えるかもしれません。

しかし、受けた後のショックは少なからず、旅行中の気分に影響を与えます。


この記事でリアルな事例が少しでも伝わり、同じような目に合わない人が一人でも増えたら幸いです。




最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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