ハイキングはお好きですか?サルカンタイ・トレッキング2日目は、標高4,600mの最高点「サルカンタイ・パス(Salkantay Pass)」へと挑みます!
前夜は高山病で嘔吐し、どうなることかと思いましたが、十分に睡眠をとったおかげで朝には奇跡的に体調が回復していました。
ここからは、天候や現地の文化体験、を含めた2日目のリアルな様子をお届けします。
この記事はこんな人におすすめです。
・サルカンタイトレッキング2日目のタイムスケジュールをしりたい人
・2日目の体力的なリアルな難易度を知りたい人
・現地でのレンタル馬の料金について知りたい人
・現地の伝統的な祈り(パチャママの儀式)に興味がある人
・2日目のキャンプ地のリアルを知りたい人
また、全体の日程を知りたい方は以下の記事をご参考ください。
【マチュピチュ裏ルート】サルカンタイ・トレッキング5日間4泊の全行程を徹底解説!
では早速まいりましょう!
1. 朝5:30の起床と荷物の仕分け


2日目の朝は、朝4:45頃に起床します。テント(ドーム)の入り口で、調理スタッフが温かいコカ茶を持って起こしに来てくれました。
朝5:30ごろから朝食。その後ハイキングが始まる前に荷物の仕分けを行います。
2. 標高4,600mの最高点への登りと、馬という選択肢

山小屋を6:15頃出発。
この日は、標高4,000mのキャンプ地から、一気に4,600mの最高点(サルカンタイ・パス)まで登り、約3000まで下ります。
歩行時間は約8時間で歩行距離は18㎞程度、そして標高差630m程度。
最初の登りがかなりしんどいということもあって、自力で歩かずに「馬に乗って登る」という選択肢も用意されていました。

馬のレンタルについて: 有料(5,000円程度)にはなりますが、特にのぼりの体力に不安がある方や、前日の高山病が長引いている方は無理をせず馬を利用するのも一つの方法かと思います。
私のいたグループでは女性が2人、馬を利用していました。
この2日目は、合計で約18kmを歩く長丁場のハイキングでした。まずはスタートしてから、標高4,600mの最高点を目指してひたすら登っていきます。
私の歩いたこの日は、幸いにも雨は降らなかったものの、ガス(霧)がかなり出ていました。
しかし、日本ではなかなか見られない標高4,000m越えのアンデスの景色。美しい景色の中を歩くことができ大満足でした。

そのため、最高点に到達して休憩時間があったのですが、周囲は真っ白でなかなか景色を楽しむことはできませんでした。

3. 先住民族ケチュア族の文化。大地の神「パチャママ」への祈り
最高点では、晴れた景色が見えなかったのですが現地の文化体験を行うことができました。マチュピチュの遺跡を作っていたとされる先住民族「ケチュア族」の文化として、大地の神様である「パチャママ(Pachamama)」に祈りを捧げる儀式です。
ケチュア語で「パチャ(Pacha)」は宇宙・世界・大地・時間を意味し、「ママ(Mama)」は母を意味します。つまり、パチャママは「母なる大地」そのものです。
すべての生命を育み、作物を実らせてくれる存在であると同時に、敬意を払わなければ地震や天災をもたらすと考えられています。
ガイドが穴を掘ります。


お供え物としてコカの葉と、お菓子を入れました。

各人に手渡された3枚のコカの葉。どうやら意味があり、インカの宇宙観における3つの世界を表しているそうです。
ハナン・パチャ(Hanan Pacha): 天の世界(コンドルが象徴、神々の世界)
カイ・パチャ(Kay Pacha): 地上の世界(ピューマが象徴、私たちが生きる世界)
ウク・パチャ(Uku Pacha): 地下の世界(蛇が象徴、死者や過去の世界)

この壁絵は後日別の遺跡で撮ったものですが、3つの世界を代表する動物たちです。
この3つの世界と、周囲の聖なる山々の神々(アプ / Apu)に対して、コカの葉に自分の息(プカル / Phukuy)を吹きかけることで、自分の願いや敬意を葉に込めて神に届けます。

ケチュア人のガイドは右手にボトルを持っており、それを振りかけています。
この黄色や透明な香水のような液体は、アンデスの儀式(シャーマニズム)で欠かせない聖水ということでした。
高山病の緩和(柑橘やハーブの強い香りでスッキリする)という実用的な目的だけだと思っていましたが、伝統的な意味合いとしては「心身の浄化」と「邪気払い」です。
これを手や頭につけることで、山の神聖な領域に入る前に自分を清める意味があります。
③ 地面に穴を掘ってお供えする(パゴ・ア・ラ・ティエラ)
ガイドが穴を掘ったのは、「パゴ・ア・ラ・ティエラ(Pago a la Tierra:大地への支払い・報恩)」という伝統儀式ということでした。 パチャママから恵み(土地や安全)をいただくだけでなく、こちらからもコカの葉や、時にはお菓子などを「お返し」として大地に還すことで、自然との調和・バランス(アイニ / Ayni)を保とうとする利他の精神に基づいています。
4. 森林限界を超え、ジャングルへと変わる果てしない下り道
最高点を過ぎた後は、今度は一転して、標高3,000mを下回るあたりにある次のキャンプ地(Chaullay)を目指して、ひたすら下り坂を歩いていきます。

最高点付近の、植物がほとんど生えていない荒々しい岩場です。
道は明瞭で難しくありませんでした。

ライアンパタという約3300mまで下りてきました。木の背が高くなっています。
下り道ということもあり、かつ標高がどんどん下がって「高山病の危険地帯」から抜けていくため、体もどんどん楽になっていきました。道中の景色が目まぐるしく変わっていく様子を見るのも、歩いていてとても楽しかった記憶があります。
5. 途中の食事と、2日目の宿に到着

キャンプ地に着く前に、一度途中で食事をとるタイミングがありました。そこでも相変わらず、温かくて美味しいご飯をお腹いっぱい食べることができました。やはりハードに歩いた後の食事は格別です。

お昼ご飯は12:30頃。午前いっぱいをかけて下ってきました。このような小屋、売店が定期的にありトイレを利用できますが、毎回1ソルや2ソルといった現金が必要です。
ここではボトルの水は購入が可能でした。

その後、さらに歩いて次の宿(キャンプ地)に16:00前に到着しました。
ここでも初日と同じように、敷地内に山小屋がたくさん並んでいて、大自然に囲まれながらゆっくりと身体を休めることができます。
ここに写っている場所だけでなく、同じような山小屋がほかにもたくさんあります。
入口とその向かいになる面は完全ガラス張りですが、、私は気になりませんでしたが、人の目につかない小屋も選ぶことができます。
6. 【注意点】有料シャワーの混雑事情
こちらのキャンプ地にはお湯の出るシャワーが設置されていましたが、有料(現地での現金払い)となっていました。10分程度で料金は日本円で300円程度だったかと思います。
ただ、ここで1つ注意点があります。シャワーが1台しかなかったため、利用者が同じタイミングで殺到してとても混雑していました。
私は最終的に利用しませんでした。というのも、夕方になって周囲が急激に冷え込んできて寒かったことと、最終日のアグアス・カリエンテス(マチュピチュ村)になれば、綺麗で温かいシャワーに確実に入れると分かっていたからです。ここで無理して並んでまで風邪をひくリスクを冒す必要はないかな、と判断しました。

それよりも疲れて寝たいという気持ちが大きかったです。💦
利用するかどうかは、周囲の混雑やその時の気温と合わせて検討してみるのが良いかと思います。

まとめ
2日目は標高4,600mという人生初の高さを経験し、景色こそガスで見えなかったものの、パチャママへの祈りや、目まぐるしく変わる大自然の景色を堪能できた充実の1日でした。
長い下り坂で足はそれなりに疲れましたが、高山病の苦しさから解放されたのが何より嬉しかったです。
次回はマチュピチュの麓の街へ向けて、さらに進んでいきます!次はサルカンタイ3日目・いよいよ線路沿いを歩くアグアス・カリエンテスへの道のりをお届けします。お楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございました!

