スペインと聞くと、パエリア、サグラダファミリア、サッカーなど、まずは文化、食べ物、歴史が思い浮かぶかもしれません。しかし、スペイン北部には、フランスとの国境をピレネー山脈が分かち、雄大な自然が今も美しく残っています。その中で最も美しい国立公園の一つ、「アイグエストルテス・イ・エスタニ・デ・サント・マウリシ国立公園(Parque Nacional de Aigüestortes y Estany de Sant Maurici)」。今回は、私が実際に歩いた、全く毛色の異なるおすすめトレッキングルート3選を徹底レビュー!
◆この記事はこんな方におすすめ!
・スペインを個人でトレッキングしたいけど、コースに迷っている方
・ハイキングコースや登山ルートのリアルな情報を知りたい方
・手っ取り早くルートを決めたい方
・公共交通機関を使ったアクセスや注意点(土日の罠)を手っ取り早く知りたい方
ハイキングルート3選
| ハイキング名 | ① レド湖・ジョング湖 | ② 廃村サライス村周回 | ③ バルエラーボイ間 |
| オススメ度 | ★★★★★ (最もおすすめ) | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 絶景度 | 国立公園の核心部、美しい湖畔群 | 朽ち果てた廃村と歴史のロマン | のどかなピレネーの村の風景 |
| 難易度 | 中(距離はあるが整備された道) | 低〜中(適度な傾斜の周回) | 低(平坦で歩きやすい) |
| 所要時間 | 約4時間(往復) | 約6時間(周回) | 約2時間(往復) |
| 出発地点 | プラナ・デ・アイグエストルテス | バルエラ (Barruera) | バルエラ (Barruera) |
| 終了地点 | ジョング湖 (Estany de Llong) | バルエラ (Barruera) | ボイ (Boí) |
| 距離 | 約13.5 km (往復) | 約 14.9 km (周回) | 約 8.2 km (往復) |
| 標高差 | 約 +302m | 約 +433 m | 約 180 m |
| 備考 | ・タクシー乗車区間の先にあるメインルート | ・サライス(Saraís)の古い街並み | ・ウォーミングアップに最適 ・ボイのロマネスク教会群も必見 |
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まずは、拠点となるバルエラ村(Barruera)へのアクセス方法をご紹介します!
早速見ていきましょう!!
【バルセロナからのアクセス方法】ピレネーの秘境アイグエストルテス国立公園
アイグエストルテス国立公園の拠点となる「バルエラ(Barruera)」までは、バルセロナから長距離バスを2本乗り継いで行くことができます。
個人で行く場合は少し複雑なので、私が実際に移動したルートとタイムスケジュール、料金を詳しく解説します!
バルセロナからバルエラ(Barruera)へのアクセスルート
移動は「列車(Renfe)+長距離バス(ALSA)」を乗り継ぐルートが最も早く、お得だったのでおすすめです。各区間の移動方法と、実際にかかった料金の目安を一覧表にしました。
| 移動区間 | 移動方法 | 料金※2026/6/19当時 |
| バルセロナ (Barcelona)➔ ジェイダ(Lleida) | 列車(Ave) | 23.3€ |
| ジェイダ(Lleida) ➔ エル・ポン・デ・スエル(El Pont de Suert) | 長距離バス(ALSA社) | 12.74€ |
| エル・ポン・デ・スエル (El Pont de Suert)➔ バルエラ(Barruera) | ローカルバス(ALSA社) | 1.90€ |
以下がチケット購入サイトのリンクです。
列車予約サイトRenfe(AveやIryoなどの高速列車予約サイト)
何度も予約される場合は会員登録がおすすめです。割引の連絡が来たり、初回限定割引のコードがもらえたりします!
RenfeはUIが変な部分がありますが、仕様です。我慢して使うしかありません。。。
乗車当日はアプリも事前に入れておくとスムーズになる場合もあります!
① バルセロナ ➔ ジェイダ(Lleida-Pirineus)
移動手段:列車(Renfe)
- ポイント:バルセロナ・サンツ(Sants)駅から高速列車を利用して、ジェイダ(Lleida-Pirineus)駅へ向かいます。バスよりも大幅に時間(約1時間で到着)を短縮できるため、この鉄道ルートが安心です。
移動時間:約1時間(例:8:30発 ➔ 9:33着)
② ジェイダ ➔ エル・ポン・デ・スエル(El Pont de Suert)
- 移動手段:長距離バス(ALSA社)
- ポイント:ジェイダからは、ピレネーの山あいの町エル・ポン・デ・スエル行きの長距離バスに乗り換えます。ジェイダ(Lleida-Pirineus)駅を出てすぐ左手がバスターミナルです。このバスは山道を進んでいくため、車窓の景色が少しずつ変わっていくのも非常に大きな見どころです。
移動時間:約2時間(例:10:15発 ➔ 12:15着)
③ エル・ポン・デ・スエル ➔ バルエラ(Barruera)
移動手段:バス(ALSA社)
ポイント:エル・ポン・デ・スエルからバルエラの中心地までは、わずか1.90€という安さで移動可能です。ただし、この区間のローカルバスは本数が非常に限られているため、事前にALSAの公式サイトで乗り継ぎ時間を必ず確認しておきましょう。前のバスが到着したバス停から出発します。
万が一バスの時間が合わない場合は、タクシーの利用も検討してください。
移動時間:約25分(例:15:20発 ➔ 15:45着)
① レド湖・ジョング湖(超オススメ) アイグエストルテス国立公園王道ルート

【ルート地図】黄色
登山口へのアクセス(行き方)
国立公園への主要なゲートウェイとなるのは、バルエラ(Barruera)の隣町の「ボイ(Boí)」です。
土日のバス運行について
バルエラ〜ボイ間(土日の罠): 平日ならバス(Alsa)が使えますが、「土日はバスが運休」になります。そのため、土日に重なる場合はバルエラからボイまで自力で歩く(片道1h程度標高差約180m)か、宿で教えてもらえるタクシーのワッツアップ(WhatsApp)で事前手配が必要です。
ちなみに自力で歩くのもとてもよかったので、バスがある日でも片道だけでも歩くことをお勧めします!!
ボイから登山口までの移動
- タクシーでの移動が必須です(普通の車の乗り入れが制限されている)。ボイの街にある案内所(英語OK・カード払い可)で、登山口までの往復タクシー(最大8人乗りのバン)を依頼します(往復11.5ユーロ)。帰りの最終便は18時。定時運行ではなく、人数が揃い次第出発するシステムで、帰りも満員の場合は次のバンを待つ形になります。

コチラの建物でタクシーに乗るための料金を払います。入口はサングラスをして立っている男性の場所で中に受付があります。

今日帰ってくる?と聞かれそうだというと、なら往復だね、11.5ユーロという形で支払いとなりました。
誰でも同一の料金の様です。クレジット払い可能です。
これが帰りの乗車券でもあり、確認されるので、なくさずに保管しておきましょう。
どんなルート?絵に描いたような湖と山々の景色

初日は宿のスタッフさんにもオススメしてもらった、人気のジョング湖(Estany Llong)を目指すルートを
歩きました。

登山口からスタートすると、最初は車も走れるような整備された小砂利道を進み、緩やかに登山道には入っていきます。序盤はとても緩やかな坂道、平坦な道が続きます。

美しい山や川、初夏の花が咲き誇る中を歩くと、ほどなくしてジョング湖に到着。 そこには絵に描いたように芝生で覆われた湖畔、青く澄んだ水、そして奥には森林限界を超えて地肌がむき出しになった大きな山がそびえ立つ、まさに「スイス級」の絶景が広がっていました!

まるでアルプス。ピレネー山脈も美しかったです。
さらにその先にあるレド湖(Llong)まで足を延ばすと、こちらも息をのむほど美しい景色が待っています。

バレンシアから戻ってきた地元のおじさんや、カナダからのカップルなど、ハイカー同士の温かい一期一会があるのもこのルートの魅力です。
⚠️【超重要】カタルーニャ語の看板の罠!登山道の「未処理水」をそのまま飲んではいけない理由

実は、登山口を出発して少し歩くと、上記のような水場がありました。後ろに看板があり見てみると以下のような内容です。

この看板、何を表しているかわかりますか?看板は比較的綺麗で、水は、木から出ているように見えますが、ホースがとおしてあり、そこから冷たい水が出ていました。
カタルーニャ語で書かれています。
私にははっきり何を表しているのかわからず、また電波がなかったため、その場で翻訳ができませんでした。
私が帰りに通りがかった時、これから登っていく人が数人飲んでいました。
私は持参した水が少なくなっていたこと、冷たい水を飲みたいという欲求から、ボトルに詰めて500mlほど飲みました。
しかし、後から翻訳して調べてみると、なんと「未処理の不衛生水(飲むな)」という警告文だったことが判明しました( ;∀;)
おそらく、浄水器(フィルター)を持っているハイカー用の水場だったようです。
かっこ書きの部分は、英語、スペイン語が分かる方なら、もしかしたら内容が想像つくかもしれません。
私は、よく意味を考えず、その水場の見た目の雰囲気、冷たい水の飲みたさ、通りがかった人たちが飲んでいた姿から、あたかも親切な給水所であろうと捉え、飲んでしまいました。
様々な動物も生息しており、汚染されている可能性は十分あります。(キツネも生息している地域であるようです)
幸い旅行中に症状は出なかったのですが、何らかの細菌やウイルスに汚染されてしまった可能性があります。
これから行く方は絶対にそのまま飲まないよう注意してください!!
もし飲んでしまった場合は帰国後、血液検査等を実施することをお勧めします。


