ハイキングはお好きですか?サルカンタイ・トレッキングもついに最終日、5日目を迎えました。
ここまで歩んできた距離は約50数キロ。
最後はアグアスカリエンテスの街からマチュピチュ遺跡への急登。
霧に包まれた幻想的な遺跡の姿から、劇的に晴れ渡った奇跡の瞬間、そして実際に歩いたからこそ分かったリアルな注意点まで、最終日の行程を詳しくお届けします。
この記事はこんな人におすすめ。
・マチュピチュ遺跡までバスを使わず、歩いて登りたい人
・マチュピチュ遺跡の観光にかかる具体的な時間を知りたい人
・注意点を知りたい人
・ツアー終了までの流れを知りたい人
では早速まいりましょう!
1. 朝4:00の起床と、徒歩でゲートへ向かう選択
私たちのグループ15人は、全員が朝6時に入場するマチュピチュのチケットを持っていました。
(コースはCircuito 2 – Circuito clásicoで、ツアー予約時に決まっていました。)

もしコースについて確認されたい方へ、公式サイトはコチラです。

正直公式サイトではコースが細分化されすぎていて、どれがいいのかよくわからず。。一苦労でした。。
元々直近で行った友人からもCircuito 2 – Circuito clásicoをお勧めされていたので、ちょうどよかったです!
そのため、6時には遺跡の受付(入場口)の目の前に到着している必要がありました。(各時間入場受付は30分。今回は6:00-6:30)
アグアス・カリエンテスの町(麓の町)から入場口までのアクセスは、2つの選択肢があります。
・片道12ドルのシャトルバスを利用する
・滞在しているホテルから歩いて登る
※金額は変更されている可能性がございます。
私はここま歩いてきたこともあり、「最後にバスを使うのもなんだかもったいないな」という気持ちがあったため、歩いて登ることにしました。
当日は朝4時頃に起床。



宿の1階で用意されていた朝ごはん。パンと、スクランブルエッグなどで軽めでした。(コーヒーもありました)
私のグループでは、自分を含めた4人が徒歩を、残りのメンバーはバス移動を選択。
それぞれの方法で出発しました。(前日の夕食後に全員で外に出て、バスチケット購入場所まで300mほどガイドが案内してくれ、そこで解散しました。)
2. 朝5:00のゲート開門と、標高差約390mの直登階段

これから始動するバスがずらり。私はライト片手に通り過ぎ、マチュピチュ遺跡の登り口へ向かいます。


遺跡のエリアへと続くふもとの橋(ゲート)は、チケットを持っていないと立ち入ることができない仕組みになっていました。
ゲートのマップはコチラ。
Puente de la Reserva de Machu Picchu
ここは前日にアグアスカリエンテスに向かう際にガイドが教えてもくれます。
このゲートが朝5時に開くため、私たちは開門の10〜15分前には到着して扉が開くのを待っていました。
5時になると警備員が各自のチケットを確認し、順次入場が始まります。
ここから遺跡のある山頂までは、標高差が約390mほどで私は1時間ほどかかりました。
ふもとのアグアス・カリエンテスの標高が約2,040mですので、約2,430mの高さまで一気に登ることになります。
バスも同じ山道をつづら折りに登っていくのですが、歩行者用には直線的にショートカットする直登の階段ルートが用意されています。

この階段の一段一段の段差が結構高く、登っている最中はかなり汗をかきました。私は入場口前についたときに着替えました。
ただ、頑張って登りきった頂上の入場口には、バスで先回りしていたグループのメンバーとほぼ同時に、自分の入場時間には十分間に合う形で到着することができました。
3. 【要注意】マチュピチュ遺跡の厳しい持ち込み禁止ルール

ここで、これから行く方に知っておいてほしい注意点があります。
実はマチュピチュ遺跡内は、文化財保護のために持ち込めないアイテムがかなり厳しく制限されています。
私はツアー中ずっと借りていた「トレッキングポール(杖)」をそのままザックに刺して持ってきてしまい、入場できないと言われました。。
ガイドに協力してもらい、ゲートの手前の人目のつかない場所に隠して置いて入る形になってしまいました……。
どうやら前日のブリーフィング(説明会)で伝えたとガイドに言われましたが、私は全然聞き取れてませんでした。
そもそも入場チケットの下側(上の写真)にも書いてある公式ルールなので、事前にしっかり読んでおくべきだったなと反省しています。
持参していた折りたたみ傘はカバンの奥底に深く詰めというガイドの助言により、なんとか入場できましたが、これから行かれる方は事前の荷物チェックを徹底することをおすすめします!
4. 霧に包まれた遺跡と、7:30の奇跡の瞬間

朝6時に入場した直後は、周囲に霧がかなり立ち込めており、遺跡の全体像がほとんど見えない状態でした。
そこでまずは、ガイドが持参してくれたマチュピチュを解説する本を見ながら、一通りの歴史や構造についての説明を受けました。

当時の人々の生活や居住区、農産物を生産していたエリアの区画など、非常に興味深い話ばかりです。
解説が終わった後は、遺跡内で暮らしているラマを眺めたりしながら、ただただ霧が晴れるのをじっと待つ時間になりました。
「晴れるか、晴れないか……」と待ち焦がれていると、7:30頃にようやく霧が晴れる兆しが見え始めました。
少しずつ、少しずつ霧が引いていき、ついにマチュピチュの全体像が姿を現しました。

前日に遠くの山の上から見たあの遺跡に、今こうして足を踏み入れていること、そしてマチュピチュ自体の圧倒的な大きさに言葉を失いました。
これほど高い完成度で残っている遺跡は、世界でもなかなかないのではないかと思います。
この帝国の滅亡は1500年代頃ということで、日本でいうとちょうど戦国時代にあたります。
日本にもそれ以前から残る素晴らしい建造物がありますが、ペルーのこの地で、鉄器を使わずに石組みだけでこれほどのものを作った当時の技術力には心底感心させられました。
5. 遺跡内の見学ルートと滞在時間

私たちは、ワイナピチュの入場口へと向かって歩きながら、時には足を止めて解説を聞き、各ハイライトを見学しました。

「Circuito 2(サーキット2 – クラシックルート)」では全体を網羅的に見ることができ、個人的には十分すぎるほど満足できる内容でした。
最終的にマチュピチュの敷地内から出たのは9:10頃だったので、約3時間ほど滞在したことになります。
しっかりガイドの解説を聞きながらマチュピチュを楽しもうとすると、やはり3時間程度は普通に必要になってくるのかなと思います。

見学を終えた後は、再び来た道を歩いて下り、アグアス・カリエンテスのホテルへと戻りました。

一息つくためにジェラートを購入。トロピカルフルーツ美味しかったです。(15Sol≒690円)
ベンチに腰掛けて食べていると雨が降り出しました。「見学中に降られなくて本当に良かったな」と胸をなでおろしました。
6. ツアーの締めくくりと、ピスコサワーでの乾杯
ホテルへ戻ると、預けていたダッフルバッグがまだ宿にあったので、自分のリュックと最後の仕分けを行いました。
ガイドのウィリアンからは「希望者はトレッキング完遂のお祝いにピスコサワーを振る舞うよ。良ければそのレストランでは昼ご飯も食べられるよ」と提案がありました。
私たちは特に目当てのレストランを決めていなかったので、一緒に行くことにしました。

ちなみに、帰りの移動手段として電車ではなく「バス」を選択していた他のグループのメンバーは、このランチの時間はなく、すでに次の経由地である水力発電所に向けて出発していたようです。

昼ご飯はツアー代金に含まれていないため、各自で好きなものを注文します。クイを注文している人もいました。
そこでガイドのウィリアンが、ペルーの名物カクテルである「ピスコサワー」を一杯奢ってくれました。
ピスコというお酒自体はアルコール度数の強いブドウの蒸留酒(ブランデーの一種)なのですが、ピスコサワーは卵白やレモンなどを使ったカクテルなので、泡立ちがよく、非常に飲みやすくアレンジされていてとても美味しかったです。
7. クスコへの帰路とツアー終了
14:55にアグアス・カリエンテス駅から「ペルーレイル(電車の種類)」に乗り込み、まずはオリャンタイタンボ駅へと向かいます。電車には約1時間40分ほど乗車しました。

オリャンタイタンボ駅に到着した後は、ダッフルバッグを受け取り、そこから乗り合いのミニバンに乗り換えて、クスコの街へと戻ります。
18:45頃、無事にクスコのツアー事務所へ到着しました。
最後に、空のダッフルバッグを返却し、すべての行程を完遂した証明として「記念のTシャツ」をいただきました。

なかなかかわいいと思います。デザインはいくつかありましたがサイズがあったりなかったり(ペルーっぽい)。
これにて、5日間にわたるサルカンタイ・トレッキングの全工程が終了です!
総括:4泊5日をおすすめする理由と、次に気になる隠れた遺跡

振り返ってみると、どの日程もハイキング、絶景、歴史、遺跡といったハイライトばかりで、たくさん歩いたり、高山病や虫刺されなどつらい面もありましたが、本当に毎日が充実した素晴らしいツアーでした。
このサルカンタイ・トレイルには「2泊3日」、「3泊4日」の日程プランもあるようですが、個人的には体力的な負担や、現地の景色をじっくり味わう余白も含めて、日程に余裕があれば絶対に【4泊5日】のプランをおすすめします。

個人的にはこの日程でも体力は結構使いました。オプショナルツアー含めてバランスの良い日程だと思いました。
最後に余談ですが、一緒に旅をしてくれたガイドのウィリアンが、とても興味深い話をしてくれました。
現在、このマチュピチュ遺跡よりも規模が大きいにもかかわらず、まだ観光地化がそれほど進んでいない「チョケキラオ(Choquequirao)」という隠れた遺跡があるそうです。
入場料も非常に安く、そこへ至るまでの過酷なトレッキングツアーも、今回利用した「マチュピチュ・リザベーション」で取り扱っているとのことでした。
私はその話を聞いて、俄然そちらの遺跡にも興味が湧いてしまいました。もしツアーを予約する前にその存在を知っていたら、もしかしたらそっちのツアーに申し込んでいたかもしれません(笑)。
ペルーは全体的に物価は日本よりは安いです。料理は日本の1.3~1.5倍くらい出てくるイメージでいるとよいかもしれません。
アグアスカリエンテスは外食、お土産は観光地価格の場所が多かったです。個人的にやっているような小さな売店ではそれなりに安い値段でビールやおつまみなども購入できました。
ここまで5回にわたり、サルカンタイ・トレッキングの記録をご覧いただき、本当にありがとうございました!
